私が初めて購入したのがPalmVXです。
会社の親睦会で10年以上在籍した社員に支給されるお金で購入しました。
最初に驚いたのがOSの扱いやすさ。
次に驚いたのが、ユーザの層の厚さ。
特にユーザの層の厚さは色々な意味があります。
プログラマーとユーザが協力してアプリを開発したり、垣根がほとんどなく、フレンドリィーに信頼関係が構築されていて、本来の商業主義になれていた私にとって、本当の意味でのコミュニティが体験できて、幸せな時代でした。
プログラマーの方も同世代、もしくはそれより若い世代の人達が中心で、彼等が尽力してくれたお陰で、現在のPCライフを送れているわけで、ただただ、頭がさがる思いです。
自分のPCライフの中心はPalmユーザから得た知識がベースでした。
久しぶりにVXを触って生活の一部として、導入してみると、当時のすばらしい遺産がよみがえってきます。
Palmの本来のスタイルはPIMだと思います。
WebOSの方向も当然 必要ですが、旧来の定型のPDAを使い、値段を下げ(5,000円クラス)普及促進を図る戦略もあってよかったのではないかと思います。
確かに、zire22はその方向での新しい提示だったと思います。
しかし、PalmJapanが撤退した今となっては日本では発売されていません。
また、アメリカと日本のユーザは性質が違うと思います。
スタイリッシュで、タフ、コンパクト、シンプル、安い、扱いやすい、
こういった市場は、手帳のかわりになるPDAとして未だにニーズは存在していると思います。
さらに手帳との親和性を考えると、Palm Desktopの印刷機能の強化を図って欲しかったです。
Lotus オーガナイザ(IBMになりましけど)の印刷機能は、凄いです。
現在でも、こういった路線で、修正を加えPalmが発売し続けれていたなら日本市場のPDAの認知はどうなっていたのだろうかと思います。
毎年 手帳の需要が雑誌でも取りあげられるほど存在しているのですから、デジタルとアナログの融和という点からでも、もう一度 深く考えてもいいかもしれませんね。